【研修医日記】尿閉はやりがい抜群の病気

研修医日記

どんな職業でも、「一番やりがいのあるタスク」というのはあると思います。

救急外来では、それは「尿閉のおじいさんにおしっこの管を入れてあげること」です。間違いなく。

尿閉というのは、おしっこの出口が詰まってしまって、おしっこをしたいのにできない状態が続くというもの。
これ、想像しただけで地獄でしょう。
おしっこを我慢するのってとても辛いですよね。その状態が何時間も、下手したら何日も続くわけです。

想像しただけでかなり辛い。

ではどうやって治療するのか、というと、
詰まっている部分が開くように、管を入れてしまうのです。

尿道カテーテル、バルーンなどと言われているものを、尿道口から差し込みます。

これだけです。これだけで患者さんは、溜まっていたおしっこを全部出すことができます。

尿閉じゃなくたって、我慢していたおしっこを出す時ってかなり気持ちいいじゃないですか。
それは尿閉の人もおなじで、みなさんとても気持ちよさそうにされます。そしてとても感謝してくれます。

尿閉は簡単に治療できる上に、患者さんの満足度もかなり高いわけです。治療の効果が劇的ですからね。

そういう意味で尿閉はやりがい抜群だと思います。

まあ、尿道カテーテルが入りにくい人がいるとか、カテーテルを入れる瞬間は痛いし入っている間はずっと違和感がある、といったデメリットもあることにはありますけどね。

留置し続けるのは辛いですが、すくなくとも救急外来で診る分にはメリットが上回りますからね。

おしまい。

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