今日は研究開発費について学びました。
研究開発費は、費用とも資産とも言えないなんとも難しい勘定科目です。
研究開発をすることで新たな技術革新を生み出せば、将来大きな収益を得ることができるという点では資産に近い性質をもっています。
無形資産とも言えるでしょう。
しかし一方で、研究開発は博打です。新たな技術を手に入れることができるかどうかわからない上に、それが実用化できるかどうかもわからない、という二重の難点を乗り越えなければ収益にはつながりません。
そんな換金可能性の低いものを資産として認めてしまうのは、さすがに実情から乖離するだろう、ということで、研究開発費の資産計上は認められていません。
しかし、かといって費用かというと、これも微妙です。費用というからには、対応する収益があるはずですが、研究開発費の場合にはそれがありません。
対応する収益が存在する確率はかなり低いし、また実現するのも遠い未来です。
そんなものを費用として認めていいものか…
以上のような議論が繰り広げられた結果、会計学上は、研究開発費は費用として計上することが決まりました。
しかもこれがまた独特で、たとえ建物を買っていても、それが研究所として使われているならば研究開発日として計上されます。建物が資産ではなく費用として計上されるのです。おもしろいですね。
また、研究員の人件費もすべて研究開発費です。販管費ではありません。
このように、研究開発に関わるもの全てを一括で研究開発費にまとめることで、複数の企業間での比較ができるようにしているわけです。
以上ですが、研究開発費は複雑な計算問題が無かったので、計算用紙はありません。
以下は、売価還元法、ポイントの会計処理、引当金、工事契約を復習した計算用紙です。
工事契約の一部の問題がややこしかったものの、全体的には知識が定着してきている感じがします。
おしまい。
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