【公認会計士試験】貸倒見積高の算定:割引現在価値の考え方と資本家の話【あと105日】

公認会計士試験

今日は貸倒見積高の算定について学びました。見積方法には、財務内容評価法とキャッシュフロー見積計算法があります。

財務内容評価法は担保や保証による回収見込み額を用いて計算する方法なので、受験論点としてはおもしろみが控えめでした。

それに対してキャッシュフロー見積計算法は、割引現在価値という考え方を用いているのですが、それが概念としても面白い。

この考え方を用いると、例えば資金を年成長率4%のインデックス投資に投じる前提をおけば、10年後の100万円の割引現在価値は、約68万円になります。
つまり、「10年後に100万円あげるよ」と言われるより、「いま70万円あげるよ」と言われる方が価値があるわけです。かなり単純化した話ではありますが。

この考え方は自己投資にも使えるでしょうか?ちょっと無理矢理だけど、思いついてしまったので考えてみます。

例えば、今公認会計士試験の勉強をすることで、来年の会計士試験合格後から定年までの40年間、年収が100万円上昇すると仮定します。先程の、資金を年成長率4%のインデックス投資に投じるという前提もそのまま使います。

そうするとこの自己投資の割引現在価値は、1979万円になります。単純に100万円に40年間をかけた値の半分以下になってしまいました。

確かに半分以下になるのは少ないですが、思ったより多いな。もっと少なくなると思ってました。

もしこの推算が正しければ、会計士試験の勉強に当てるのと同じ時間だけ働いて2000万円を稼げるよ、という人は、自己投資するよりも働いて資金を運用した方がいいかもしれません。

まあ大抵の人の場合はそんな簡単に2000万円なんて稼げないのであまり面白みはない話でした。残念。

それでも無理矢理話を続けると…

たとえば投資やビジネスに長けていて資産を年率20%で成長させられる人からしたら、将来にわたって未来永劫収入が100万円増えるとしても、その割引現在価値は約500万円です。

そうなれば、自己投資をするよりも事業拡大や投資に励んだ方が経済的価値が高いという判断もあるかもしれません。

資格なんかもってるのは弱者の証だ、なんていう逆張り的な主張を聞いたことがあるのですが、それは資格による収入に頼っているという意味で、一理あるのかもしれないな、と思いました。

本当の強者は資格試験勉強に充てる時間で、その投資効果を上回る資産を生み出すのかもしれませんね。

以下、今日の計算用紙です。

おしまい。

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